• イベントレポート

「フェイク」で溢れたパンフレットが紡いだ新しいご縁 Classroom Adventure──ナナナナ祭2024を終えて

中高生向けにメディア・リテラシーを養うためのプログラムを開発しているプロジェクトClassroom Adventures MOGURA。謎解きゲームのように実践型で楽しく学べる「レイのブログ」を提供しています。
ナナナナ祭2024では、「嘘」の情報で溢れたパンフレットの正しい情報を突き止めてもらう「レイのパンフ—縁結びナナナナゾ解き」を実施しました。その様子をClassroom Adventures MOGURAの古堅が振り返ります。

「嘘」で溢れたパンフレットから、「真実」を探し出す

こんにちは!Classroom Adventureの古堅です。

私たちは、謎解きゲーム感覚で学べるメディア・リテラシープログラム「レイのブログ」を中高生向けに提供しています。

「レイのブログ」は、レイという人物が残した、ウソの内容で溢れた「謎のブログ」を題材に、プレイヤーが実際にインターネットを使って正しい情報を調べ、真偽を判断していくというゲームです。

「レイのブログ」改め、今回実施した「レイのパンフ」は、ナナナナ祭や100BANCHにまつわる嘘の情報でまみれたパンフレットをもとに、ナナナナ祭のブースを実際に回ることで、情報の真偽を検証し、謎の人物である「レイ」の正体に近づいていくというゲームです。

昨年のナナナナ祭では、「レイのブログ」を謎解きイベントとして実施しました。

普段、学校現場で「授業」として届けている中で、果たして本当に純粋なエンタメとして、一般の人たちにとって楽しめる内容になっているのかを検証しました。

結果、参加された多くの方々に大変満足して遊んでいただくことができました。

昨年の様子

今年は新しいチャレンジとして「ナナナナ祭2024」を題材にした、新しい「レイのブログ」を行いました。

ゲームを通じて、メディア・リテラシーだけでなく、イベントの知られざる魅力も、同時に伝えられるようなものに挑戦したいと思い、今回の企画を実施しました。

 

レイのパンフは、新たな「ご縁」を紡ぐことができたのか

幸い、中高生から大人の方まで、約80名の方々にパンフレットを手に取っていただき、20名近くの方が最後までゲームをクリアしていただきました!

「80名もプレイして、クリアできたのたったの20人?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

学校で「レイのブログ」を行う際も、最後の最後、「大オチ」まで自力で辿り着く班は、30人のクラスでせいぜい1班(3、4人)あるかないか。それを知っている私にとっては、思っていたよりも多くの方々に最後までクリアしていただいて、とても驚きました。

同時に、もう少し難易度を下げて、誰でも気軽にクリアできるようにしても良かったなぁという反省もあります笑

いずれにしても、多くの方々にClassroom Adventureや「レイのブログ」について知っていただく機会になってとても良かったです!

また、「レイのパンフ」には、実は裏テーマがありました。

それは、ナナナナ祭2024のテーマでもある「ご縁」をゲームを通じて「繋ぐ」というものです。

パンフレットの情報には、ナナナナ祭に参加しているプロジェクトや、100BANCHに関する「フェイク」が紛れており、それを実際にプロジェクトに参加したり、100BANCHスタッフの方に直接に尋ねることで、「真実」が分かるような設計にしました。

ゲームを進める上で、お客さん自らが実際にブースに足を運んでいただくことで、色々なプロジェクトとのご縁を「レイのパンフ」を通じて繋げるという目的がありました。

最初は「この仕組みが本当にゲームとして機能するのか」という不安もありました。

しかし、当日になって、参加していただいたお客さんから「プロジェクトや100BANCHの人たちと話すきっかけ作りになった!」との声を数多くいただきました。

ゲームの題材として取り上げた他のプロジェクトメンバーからも、「レイのパンフレットを持ったお客さんから『〇〇について教えてください』って聞いてきたよ」との声をたくさん聞くことができました。

今回の「レイのパンフ」を通じて、お客さんが100BANCHと繋がるきっかけを少しでも増やせたのかなと実感しています。

 

これからたくさんの人たちに届けるために

「レイのブログ」は、学校向けに提供しているプログラムということもあって、普段は届けられる層がどうしても「中高生」に限定されてしまっています。

年齢的にも、ちょうどSNSに触れ始める世代なので、教育現場で行うことの重要性はとても高く、今後もどんどん多くの学校に広めていく必要があります。

ただ、当たり前ですが、ネットを使っているのは決して中高生だけではありません。

「市民一人ひとりが、自らの力で情報の真偽を見極められる世界」を目指す私たちにとって、幅広い世代の人たちのメディア・リテラシーを底上げしていく必要性を日々感じています。

ナナナナ祭を通して、これからの新しいスタイルとして、イベントや施設とのコラボ企画も実施し、年齢や属性に関わらず、多くの人たちに遊んでもらえるようなプロダクトにしていきたいと、改めて強く思いました。

「レイのブログ、うちでもやってみたい!」という学校や企業の関係者の方がいらっしゃれば、ぜひいつでもお気軽にお声がけください!

「レイのブログ」公式サイト:https://www.classroom-adventure.com/rays-blog-jpn

メール:info@classroom-adventure.com

 

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